性能関連の機能を強化した「Chrome 77」が登場
Googleは9月10日、最新のWebブラウザ「Chrome 77(Chrome 77.0.3865.75)」を公開した。Windows、macOS、Linuxに対応、プロジェクトのWebサイトより入手できる。
Chrome 77は7月末に公開されたバージョン76に続く最新版。性能関連では、新たなパフォーマンス測定指標となる「Largest Contentful Paint(LCP)」の測定が可能になった。また、EventTiming APIのサブセットであるPerformanceEventTimingインターフェイスも導入した。ユーザーのインタラクションの遅延に関するタイミング情報が得られるという。
カスタムフォームコントロールを容易にするローレベルAPIの「formdata Event」や、カスタム要素を他のフォーム要素と同じように取り扱うことでネイティブコントロールのギャップを埋める「formAssociated」属性なども加わった。このほか、バージョン75で導入したLazy Loading(遅延読み込み)も強化された。
開発者が新しい機能を試してフィードバックを送ることができるOrigin Trialsが導入された。Origin Trialsの下の最初の新機能として、Contact Picker APIを利用できる。
不具合の修正では、セキュリティ関連のバグが合計52件修正された。この中には、深刻度が最も高い「Critical」に分類されるCVE-2019-5870に対する修正も含まれている。バグ発見報酬プログラムに基づき、公開されているだけでもリリース時に3万3500ドルが支払われることが決定している。
Google Chrome
https://www.google.com/intl/ja/chrome/