「Google Chrome 78」リリース

末岡洋子
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　Googleは10月22日、Webブラウザ「Chrome 78（78.0.3904.70）」を公開した。Windows、macOS、Linuxに対応、既存ユーザーに対しては今後数週間で順次アップデートが適用される。

　Chrome 78は9月に公開されたChrome 77に続く最新版。 開発者向けに、ローカルにあるファイルを操作できる新しいAPIが導入された。既存のchrome.fileSystem.chooseEntry extensions APIと同様に、ユーザーの操作に応じてファイルピッカーを表示したり、ファイルの読み書きを行える。また、WebAssemblyモジュールに対しJS/DOMオブジェクトへの参照を引数として渡したり、それらを操作・保存できるWebAssembly Reference Typesや、SMSメッセージがユーザーの端末に届いたことを通知するSMS Receiver APIも導入された。

　接続されているディスプレイの一覧を表示するScreen Enumerationも加わった。このAPIを利用して、Web開発者は様々なデバイスでアプリが動作しているかどうかを確認できる。

　エンドユーザー向けにはダークモードの強化なども加わっている。

　セキュリティでは、2番目に深刻度が高い「High」に分類される脆弱性3件を含む合計37件の修正が加わった。Googleのバグ発見報酬プログラムに基づき、公開されているだけで約23万8500ドルが支払われる。

Chrome 78
https://www.google.co.jp/chrome/