「Chrome 74」リリース、Windows向けにダークモードを導入
Googleは4月23日、Webブラウザ「Chrome 74.0.3729.108(Chrome 74)」を公開した。WindowsおよびmacOS、Linuxで利用できる。
Chrome 74は3月に公開されたバージョン73に続く最新版。本バージョンではWindowsユーザー向けに「ダークモード」が導入された。ただし、この機能はまだ一部のユーザーのみが利用できる状態で、今後利用できるユーザーを増やしていく予定だという。
また、開発者向けの大きな変更点としては、JavaScriptにおいてプライベートなフィールドを宣言できる「プライベートクラスフィールド」のサポートが加わった。バージョン72で導入したパブリッククラスフィールドに続くもので、プロパティ名を「#」で始めることでクラス内のみでアクセスできるプロパティを作成できる。
また、モーションやアニメーションを管理できる「prefers-reduced-motion」メディアクエリも導入された。これによって、ユーザーが設定でアニメーションなどの利用を減らすよう指定した場合に適用するCSSを指定できる。CSSトランジションイベントでは新たにCSSトランジションの実行、スタート、終了、キャンセル時のイベントがサポートされた。
APIやそのほかのWeb機能(フィーチャー)の振る舞いを有効、無効、修正するフィーチャーポリシーを導入した。Feature-Policyヘッダをつけるか、iframe上の属性で設定できる。
開発ツールも強化され、セキュリティも多数修正された。バグ発見に対して報酬を払うプログラムも継続されており、これによって約2万7000ドルが支払われたという。
Chrome 74はプロジェクトのWebサイトより入手できる。
Google Chrome
https://www.google.co.jp/intl/ja/chrome/