「Firefox 71」リリース、Picture-in-Picture機能やパスワードマネージャを強化
Mozillaは12月3日、オープンソースのWebブラウザの最新版「Firefox 71.0」を公開した。WindowsおよびmacOS、Linux向けのデスクトップ版とAndroid版(「Firefox 68.3.0」)をプロジェクトのWebサイトより入手できる。
Firefox 71.0は10月に公開されたバージョン70に続く最新版となる。統合パスワードマネージャーの「Lockwise」を強化し、サブドメインを認識できるようになったほか、スクリーンリーダー(画面読み上げ)使用時でも、データ漏洩で明らかになった脆弱なパスワードを警告する「Firefox Monitor」機能を利用できるようになった。
セキュリティではクリプトマイナーの遮断を通知する機能なども加わっている。また、Webサイトの証明書ビューアを強化し、より詳細な情報を表示するようになった。
動画を別の小さなウィンドウで閲覧できる「Picture-in-Picture」が、すべての動画サイトで利用できるようになった。動画をポップアップで表示し、タブを切り替えても動画の閲覧を継続できる。現時点ではWindowsのみでサポートされており、macOSとLinuxは、2020年1月公開予定の次期版でサポート予定。
ネイティブのMP3デコードをサポートした。また、設定ページ(about:config)をHTMLで再実装した。
9月に米国ユーザー向けにベータ公開したVPNサービスを利用できる拡張機能の「Firefox Private Network(FPN)」では、ベータテストに参加できる米国ユーザーを拡大する。また次のフェイズとして、毎月12時間まで無料で暗号化通信を利用できるサービスを限定提供する。なお、プライバシーでは、累計で1兆件以上のトラッキングリクエストを遮断したと報告している。
このほか、フル画面のキオスクモードでFirefoxを起動できるようになるなど、細かな機能強化やバグの修正が加わっている。
Android版は、性能と安定性、セキュリティの修正が中心となっている。