「Firefox 70」公開、JavaScriptインタプリタ「Baseline Interpreter」の導入や多くの機能強化が行われる

 Mozillaは10月22日、オープンソースのWebブラウザの最新版「Firefox 70」を公開した。プライバシやセキュリティ関連機能の強化のほか、新しいJavaScriptインタプリタの導入も行われている。

 「Firefox 70」は7月に公開したバージョン69に続く最新版。Mozillaが今年フォーカスしているプライバシ関連機能では、ユーザー追跡を防ぐための「Enhanced Tracking Protection(ETP)」をさらに強化した。ETPは6月に公開したバージョン67でデフォルトで有効となったが、それ以来450億の追跡リクエストを遮断したという。本リリースではFirefoxが遮断したサードパーティやソーシャルメディアのトラッカーについてのレポート機能「Firefox Privacy Protections」が導入され、ユーザーが遮断された件数などを確認できる。また、FacebookやTwitterなどのソーシャルネットワークサービスのクロスサイト追跡クッキーの遮断も標準で搭載された。

 セキュリティでは、デジタルIDとパスワード管理ツールの「Firefox Lockwise」を強化し、モバイル版を併用しているユーザーはデスクトップ版で全デバイスのログイン情報やパスワードをまとめて管理できるようになった。また、「Firefox Monitor」によるセキュリティ侵害警告を受信できるようになった。保存したログイン情報やパスワードが不正に利用された際に知らせるという。複雑なパスワードを生成する機能も導入された。

 高速なJavaScriptインタプリタ「JavaScript Baseline Interpreter」が導入された。大規模なコードベースの処理を改善し、ページ読み込みの性能を最大8%改善できるという。さらに、Windows環境ではレンダリングのハードウェアアクセラレーションを行う「WebRender」がIntelの統合グラフィック機能でも利用できるようになった。macOSではコンポジタを強化し、これによって消費電力の削減や最大22%というページ読み込みの高速化などが図れているという。

 このほか、新たにFirefoxアカウントメニューが追加され、Firefox Monitorなどのサービスに簡単にアクセスできるようになった。Webサイトがユーザーの位置情報を使う際に、アドレスバーのインジケーターでそれを知らせる機能も追加された。

 開発者向けでも、CSSでテキストデコレーションに関連して3種類の新しいプロパティが加わるなどの機能強化が図られている。

 Firefox 70はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Firefox
https://www.mozilla.org/ja/firefox/all/