「Fedora 31」リリース
The Fedora Projectは10月29日(米国時間)、Linuxディストリビューション「Fedora 31」の一般公開(GA)を発表した。
Fedora 31は5月に公開されたFedora 30に続く最新リリースとなる。Linuxカーネルはバージョン5.3をベースとする。
デスクトップの「Fedora Workstation」、サーバーの「Fedora Server」に加えて、コンテナ向けの「Fedora CoreOS」(プレビュー段階)、エッジコンピューティング向けの「Fedora IoT」、「Fedora Atomic Workstation」を発展させた「Fedora Silverblue」といったエディションも用意する。
コンパイラや言語環境は、Node.js 12、Perl 5.30、Golang 1.13、GCC 9.2.1、GNU C Library 2.30など最新版に更新された。Pythonはバージョン2系から3への移行を進めており、pythonコマンドはデフォルトでPython 3を参照するようになった。
コンテナを実現する技術であるCgroupsはバージョンに対応した。また、RPMパッケージの圧縮手法がxzからzstdとなった。これにより圧縮に要する時間を短縮でき、バイナリRPMを使うプロセスの性能も改善できるとしている。
Workstationエディションでは、デフォルトのデスクトップがGNOME 3.34にアップデートされ、Waylandデフォルトの範囲も拡大した。デスクトップ環境はDeepen 15.10、Xfce 4.14なども利用できる。
システムアーキテクチャ側では、32ビットのみのi686システムのベースシステムとしてのサポートがなくなった。そのほかRock960などRockship SoCデバイスのサポートは改善され、オープンソースの3Dアクセラレーショングラフィックドライバpanfrostの初期サポートも加わった。
The Fedora Project
https://getfedora.org/