Fedora Atomic Hostの後継となる「Fedora CoreOS」、プレビュー版が公開される
Fedora Projectは7月24日、新しいFedoraエディション「Fedora CoreOS」の初のプレビューリリースを発表した。コンテナ向けのエディションとなり、自動アップデートなどの特徴を持つ。
Fedora CoreOSはコンテナ化されたワークロードを安全に動かすことを目的に作成したエディションで、Red Hatが2018年2月に買収したCoreOSの技術を活用している。Fedora Atomic HostやCoreOS Container Linuxの後継となり、最小のOS機能のみを提供し、自動アップデート機能などの特徴がある。
Container Linuxの基本的な構想を土台に、Atomic Hostのパッケージ技術、OCI(Open Container Initiative)のサポート、SELinuxなどの技術を組み合わせ、プロビジョニングツール、自動アップデートモデルを加えた。パッケージ管理にはrpm-ostreeを利用しており、バの修正やセキュリティアップデートなどが自動でインストールされる。また、開発の取り組みを改善するため、fedora-coreos-pinger サービスが定期的にマシンの情報(OSバージョン、クラウドプラットフォーム、インスタンスの種類など)を収集し、Fedora Projectのサーバーにレポートするテレメトリをデフォルトで行うという。
プレビュー版では機能は限定的で、テスト目的での利用を推奨している。プラットフォームサポートもx86_64のみ。計画ではプレビュー期間は6か月としており、その後に安定扱いにして本番環境での利用を推奨するとしている。なお、Fedora Atomic HostはFedora 29のサポート期限が切れるまでサポートされる。それまでにFedora CoreOSに移行するよう推奨している。
Fedora CoreOS
https://getfedora.org/coreos/