Fedora Rawhideに対応、エンタープライズLinux向け拡張パッケージ「EPEL 8」が公開
The EPEL Steering Committeeは8月14日、Red Hat Enterprise LinuxやFedoraやCentOS向けのパッケージ集「EPEL 8.0」を公開した。対応アーキテクチャはx86_64、ppc64le、aarch64、s390x。
EPEL(Extra Packages for Enterprise Linux)はFedoraおよびCentOSプロジェクトのサブコミュニティとして運営されているプロジェクトで、RHELやCentOSでは提供されていないソフトウェアをパッケージ化して提供するもの。
最新版では対応するプラットフォームを拡大し、x86_64、ppc64le、aarch64に加えてs390xもサポートした。数年前から要望があったが、これまで必要な変更を加える時間がなかったとしている。
また、playgroundというチャンネルを追加した。ローリングリリースで提供されているFedora Rawhideと同様に複数バージョンのソフトウェアで動くという。packages.cfgファイルを利用することで、パッケージをEPEL8向けにビルドるとepel8-playground向けにもビルドできるという。EPEL8はBondhiを利用してepel8-testingチャンネルを経由するが、epel8-playgroundはBondhiを回避する。
開発チームは今後、次期バージョン8.1でリポジトリにモジュール機構を実装する計画も明かしている。これにより、まだリリースされていないdevelパッケージに依存するパッケージ向けのビルドが可能になるという。なお、EPEL 8.0はモジュールを含まないため、Perl、Pythonなどのモジュール向けのビルドはデフォルトモジュールに対してビルドされるという。