Webブラウザ上で動くFlashの実行環境を開発するプロジェクト「Ruffle」が立ち上がる
2020年にサポート終了予定の「Adobe Flash Player」に代わるFlashの実行環境を開発する「Ruffle」プロジェクトが立ち上がった。Rustで実装されており、WebAssembly技術を使ってWebブラウザ内でのFlashコンテンツの再生を可能にするという。
Ruffleは、ゲームや動画、オーディオ、アートワークなどの共有サービスを手がける米Newgrandsが8月23日に発表したプロジェクト。Mozillaが開発するプログラミング言語RustでFlashの実行環境を実装する。Webブラウザ上でバイナリを実行するWebAssembly技術を使ったWebブラウザ上での実行と、デスクトップでの実行を目指しているという。Flashについては、開発元の米Adobe Systemsは2020年にサポートを終了するとしている。
プロジェクトは現在、実証実験としてFlashアニメーションを動かせる段階にあるという。ActionScriptはまだ未対応だが、今後サポートに向けた作業を進める。レンダリングでは、ソフトウェアレンダリング、Canvas APIベースに加えて、lyon、Pathfinderなどを経由したGPUレンダリングをサポートする予定。
また、古いFlashの埋め込みコードを検出してRuffleで実行できるよう変換するブラウザ拡張の開発も進めているという。
RuffleのソースコードはプロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはApache License 2で、MIT Licenseもオプション提供する。
Ruffle
https://ruffle.rs/