「Jakarta EE 8」リリース、Java EE 8と完全互換

 The Eclipse Foundationは9月10日、Jakarta EE(旧名Java EE)の最新版「Jakarta EE 8」の公開を発表した。Web Profileや関連するTCK(Technology Compatibility Kit)もリリースし、「Eclipse GlassFish 5.1」を互換アプリケーションサーバーとして認定した。

 Jakarta EEは、2017年にOracleがJava EEをEclipse Foundationに移管して生まれたオープンソースプロジェクト。Javaの商標はOracleが維持しているため、「Jakarta EE」という名称が付けられた。Jakarta EE Working Groupの仕様に関する委員会(Specification Committee)で、JCP(Java Community Process)の後継となるJakarta EE Specification ProcessとEclipse Development Processに則った開発が行われている。現在、18の組織が開発に参加しており、新しいコミッターは160人以上、43のプロジェクトを擁する。129のGitリポジトリに6100万行以上のコードベースがあるという。

 Jakarta EE 8は2017年にリリースされたJava EE 8の仕様と完全互換で、同じAPI、Javadocを含む。Jakarta EE 8 TCKはJava EE 8 TCKを土台とし、完全な互換性を保持する。開発者は同じプログラミングモデルを使って開発でき、企業顧客はJava EE 8アプリケーションに変更を加えることなくJakarta EE 8にマイグレーションできるという。

 Jakarta EE 8互換認定されたEclipse GlassFish 5.1に加え、IBMの「Open Liberty」サーバーランタイムもJakarta EE 8互換として認定されている。また、Jakarta EE Working Groupに参加する全ベンダーについても、自社のJava EE 8実装をJakarta EE 8互換として認定を受ける計画だという。

The Eclipse Foundation
https://www.eclipse.org/

Jakarta EE 8
https://jakarta.ee/release/