Eclipse FoundationがJakarta EEの方向性を明らかに、2018年内に2回のリリースを計画
非営利団体Eclipse Foundationは4月24日(カナダ時間)、Jakarta EE(旧名称「Java EE」)の方向性とガバナンスモデルについて発表した。DockerやKubernetesとのネイティブ統合などクラウドネイティブ関連の技術開発を進め、2018年には2回のリリースを行うとしている。
Jakarta EEは米OracleによるJava EEの寄贈を受け、Eclipse Foundationで進んでいるプロジェクト。Oracleは2017年後半にプロジェクトの移管を決定し、その後作業を進めてきた。Eclipse Foundationの下での名称は3月に発表されている。作業グループには富士通、IBM、Microsoft、Oracle、Red Hat、SAPなどの企業が参加している。
今後の方向性としては、クラウドネイティブにフォーカスしていく。Eclipse Foundationが約1800人のJava開発者を対象に行った調査で新しい機能として求めているものを訊ねたところ、マイクロサービスのサポート改善、Kubernetes、Dockerなどとのネイティブでの統合、高速なイノベーションの3つが挙がったという。これを受けて、Javaユーザーにクラウドによるモダン化のパスを提供するとしている。
ガバナンスモデルでは、コミュニティ主導のオープンソースガバナンスモデルをとることで、リリースの速度を改善し、イノベーションのサイクルを加速できるとしている。中でも仕様プロセスがコミュニティ主導となることで、全員が参加でき、幅広いコミュニティのニーズを反映したものになるとしている。
作業グループではまず、2018年内に2回りリースを行うことにコミットしている。具体的な技術としては、Docker、Kubernetesとの統合に加え、Eclipse MicroProfileなどのオープンソースコミュニティの最新技術を高速に取り込むという。
Eclipse Foundation
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