Qt、統合開発環境「Qt Creator 4.10」を公開
The Qt Companyは9月5日、統合開発環境「Qt Creator 4.10.0」を公開した。ファイルピン留めなど、細かな強化が加わっている。
Qt Creator 4.10は2016年5月に公開されたQt Creator 4系の最新のポイントリリース。
編集では、ファイルのピン留めが可能になった。ピン留めはドキュメントドロップダウンのコンテキストメニューからアクセスできる。ピン留めされたファイルはファイルを一括で閉じても開いたままにでき、Open Documentesのペインの上部に残る。
コードのハイライトや構文解析機能を提供するLanguage Server Protocol向けのクライアントでは、Locatorとの統合を強化した。また、QMLファイル向けの再フォーマット機能の問題を修正した。
プロジェクトでは、CMakeとQbsプロジェクトでAndroidターゲットをサポートした。CMakeでは、想定したように機能していないことを理由にDefaultビルドターゲットを削除した。BuildのBuild Fileもしくはプロジェクトのツリーのコンテキストメニューからファイルを構築できる。
アウトプットペインでフィルタリング機能を導入した。表現にマッチする行を探すことができる。Boostテスト(Boost.Test)の初期サポートも加わった。
Qt 4.10はプロジェクトのWebサイトより入手できる。