Clangコードモデルがデフォルトに、「Qt Creator 4.7」公開

 Qt Companyは7月18日、クロスプラットフォームの統合開発環境(IDE)「Qt Creator 4.7.0」を公開した。デフォルトのコードモデルがClangに切り替わり、C++対応を強化した。

 Qt Creatorは、C++/QMLアプリケーションを開発できるクロスプラットフォームの統合開発環境。Windows、Linux、macOSに対応する。Qt Creator 4.7.0は、4月に公開されたバージョン4.6に続くリリースとなる。

 Clangモデルをデフォルトにし、C++のサポートを強化した。合わせて、ClangはClang 6.0にアップグレードした。これについて開発チームは、内蔵するコードモデルではC++の発展に付いていくのに限界があり、どこかの段階でClangへの切り替えが必要だったと理由を説明している。C++対応強化に加えたメリットとして、コードにおける問題についてもよりよい情報を提供することも挙げている。

 解析ツール「Clang-Tidy」や「Clazy」を柔軟に利用できるように、編集中にコードベース全体をチェックできるツールが新たに加わった。なお、ClangCodeModelプラグインを無効にすることにより、これまでの内蔵コードモデルを利用できる。

 テストの統合も進めた。現在C++エディタ内でテストカーソルを動かしている場合、Run Test Under Cursorを利用して直接個々のテストを動かすことができる。また、失敗したテストの位置をマークするなどの改善も図られた。Google Testでは、フィルタリングのサポートが加わった。

 Windowsホストでは、これまでQt Creatorをブロックする可能性があったMSVCコンパイラのスキャンを改善した。

 このほか、キットオプションを設定ダイアログの上位に移動させたり、File Systemビューも強化した。WindowsとLinuxでのHiDPI画面のサポートも強化し、自動で調整するようになった。

Qt
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