オープンソースのマルチメディアフレームワーク「GStreamer 1.12」が公開

 マルチメディアフレームワーク「GStreamer」開発チームは5月4日、最新の安定版となる「GStreamer 1.12.0」を公開した。

 GStreamerはさまざまなマルチメディアフォーマットに対応するライブラリ。各種コンテンツの再生やオーディオ/動画のストリーミング、動画のノンリニア編集などさまざまな機能を持つ。

 GStreamer 1.12は、2016年11月に公開した「Streamer 1.10.0」に続く安定版となる。

 新機能として、Intel Media SDK向けのプラグインmsdkが加わった。Intel製のグラフィックスハードウェアを搭載したWindows/Linux環境において、ハードウェアアクセラレーションを利用した動画のエンコード/デコードを利用可能にするもの。また、動画のスケール処理を行うvideoscaleや変換処理を行うvideoconvertでマルチスレッド処理がサポートされた。高解像度のビデオで有用な機能としている。

 2つ以上のPNG画像の類似性を比較するDSSIMベースのImage Quality Assessmentプラグインiqaも導入されたほか、RTPを使ったオーディオストリーミングrtpbinで受信ストリーミングのバンドルサポートが加わった。

 このほか、GBR_12LE、GBR_12BE、GBRA_12LE、GBRA_12BEなど新しい動画フォーマットのためのAPIが加わっている。ハイレベルのGstPlayer APIの拡張も行われ動画スナップショット取得などの機能が加わった。

GStreamer
https://gstreamer.freedesktop.org/