「Apache NetBeans 11.1」リリース、Java EE8をサポート
Apache NetBeans開発チームは7月23日、オープンソースのJava統合開発環境(IDE)「Apache NetBeans 11.1」を公開した。Java EE8のサポートなどが強化点となる。
Apache NetBeansはJava SE、Java EE、PHP、JavaScript開発向けの統合開発環境(IDE)。Groovyにも部分的に対応している。プロジェクトは個人開発者がスタート、その後Sun Microsystemsがこれを取得し、Sunを買収した米Oracleに移った。Oracleは2016年にプロジェクトをApache Software Foundation(ASF)に移管し、Apache NetBeansと名称を変えた。ASFは4月、Apache Netbeansをトップレベルプロジェクト(TLP)に昇格させている。
Apache NetBeans 11.1は4月に公開されたバージョン11の最新のリリース。TLPになって初のリリースとなった。Apache NetBeansは四半期ごとのリリースサイクルを持つが、このリリースサイクルに基づいて公開されるという点でも初となった。
Java EEバージョン8のサポートが加わった。MavenとGradleベースのWebアプリケーション向けで、最新のwebapp-javaee8のMavenアーキタイプにより、Java EE 8アプリケーションの構築、Java EE 8コンテナのデプロイができるという。
また、GlassFish 5.0.1のサポート、GlassFish Javaサーバーの代替と位置付けるPayaraも初めて統合した。
Javaでは、新しい言語機能のサポート、Gluon OpenJFXサンプルの統合、MavenとGradle向けの機能修正や強化が加わった。Java Editorでは、JEP-325とJEP-330などの言語機能をサポートした。またインラインパラメーターの初期サポートも実現した。
Maven、Gradle、OpenJFXなどでも強化が加わっている。
Apache NetBeans 11.1はプロジェクトのWebサイトより入手できる。
Apache NetBeans
https://netbeans.apache.org/