「SUSE Linux Enterprise 15 SP1」を発表

 独SUSEは6月24日(中国時間)、LinuxディストリビューションSUSE Linux Enterprise 15で最初のサービスパックとなる「SUSE Linux Enterprise 15 SP1」を発表した。共通のコードベース、モジュール性を強化し、データセキュリティなども改善した。

 2018年7月に公開した「SUSE Linux Enterprise 15」の初のサービスパック(SP)となる。SUSE Linux Enterprise Server for Arm 15で、サポートするSoCの種類を倍増した。これにより、64ビットArmサーバーとIoTデバイスで利用できるストレージや産業自動化アプリケーションが増えるという。64ビットのRaspberry Piデバイスでも、HDMIの音声と動画がフル対応となった。

 ハードウェアベースのセキュリティ機能サポートも特徴で、ゲストの仮想マシンを暗号化されたメモリで動かすことができるAMDのSecure Encrypted Virtualization(SEV)技術がフル対応となった。SEV対応はSLES 15で開発者プレビューとして導入していた。AMD関連では暗号化されたシステムメモリに単一のキーを用いるSecure Memory Encryption(SME)もサポートした。

 IntelではOptane DC Persistent Memoryと第2世代のXeon Scaableプロセッサでの性能を改善した。

 インストールやアップグレードでも強化が加わった。openSUSEからSUSE Linux Enterpriseへの移行も簡単になり、開発者や運用担当は数クリックでopenSUSE LeapからSLESへ移行できるとしている。openSUSE Leap開発システムのエンタープライズサポートでは、「SUSE Package Hub」も利用できるという。

独SUSE
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