「GitLab 10.5」リリース、Let’s EncryptによるSSL設定をサポート

 オランダGitLabは2月22日、Gitリポジトリを中心としたプロジェクト管理ツール「GitLab 10.5」を公開した。Let’s Encryptのサポートが加わり、容易にHTTPS通信を利用できるようになった。

 GitLabは毎月最新版を公開しており、GitLab 10.5は1月に公開した「GitLab 10.4」に続く最新版。

 無償でSSL/TLS証明書を発行するLet’s Encryptを利用してSSL/TLSを利用するための設定を自動化する機能が統合された。これによってHTTPSを利用したトラフィックの暗号化を容易に行うことができるという。

 コミュニティ版の新機能としては、Git LFS 2で導入したファイルのロック機能をサポートした。マージの競合などを回避できるとしている。

 このほかコミュニティ版では、CI/CDパイプラインカスタマイズに有効なSecret(秘密)変数を動的に加えることができるようになった。グループの移動、永続的パブリックプロジェクトの実装などの機能も加わっている。

 有償版では、CI(継続的インテグレーション)/CD(継続的開発)パイプラインの設定を再利用できるようになった。ローカルもしくはリモーチにある外部ファイルをパイプライン定義に入れることができるようになり、これまでのように複数の.gitlab-ci.ymlファイルを手動でコピーすることなく拡張できるという。

 また、セキュリティ分野では買収したGemnasiumの依存性チェック機能を導入、セキュリティテストを改善できるという。

 GitLab 10.5はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

オランダGitLab
https://www.gitlab.com/