「Qt 3D Studio 2.3」公開、新フォントレンダリングエンジンが導入される
The Qt Companyは4月1日、3Dユーザーインターフェイス(3D UI)構築ツールの最新版「Qt 3D Studio 2.3」を公開した。新しいフォントレンダリングエンジンの導入などが特徴となる。
Qt 3D Studioは3D UI構築に必要なツールを集めたもの。NVIDIAの3D UIオーサリングツール「DRIVE Design Studio」を土台としている。
Qt 3D Studio 2.3は2018年6月に公開されたQt 3D Studio 2系の最新安定版。
新しいフォントレンダリングエンジンを導入した。距離情報を利用する「Distance Filed」フォントレンダリング技術を土台としており、本バージョンよりデフォルトとなる。利用にはQt 5.12.2以上が必要で、テキストプロパティも拡充した。なお、これまでのQt Painterテクスチャーを土台としたものを利用する場合、別途設定から有効にする必要がある。
読み込み時にプレゼンテーションプロジェクトの一部を除外できる「Variant Tags」も新機能として導入した。不要なオブジェクトのパーシングや読み込みを回避することで、読み込み時間とリソースの使用を改善できるとしている。この仕組みを利用して、単一のQt 3D Studioプレゼンテーションで複数のプロダクションUIのバリエーションを作成でき、地域で異なるバリエーションを用意するような場合に有用としている。
性能面でも、新しいアニメーションシステムをデフォルトで有効にするなどの改善を図った。また3Dアセットのインポート機能改善など、細かな機能強化が加わった。
Qt 3D Studio
https://www.qt.io/ui-framework#get3dstudio