3Dユーザーインターフェイス構築ツール「Qt 3D Studio 1.0」公開
Qtは11月30日、3Dインターフェイスオーサリングツール「Qt 3D Studio 1.0」を公開した。3Dユーザーインターフェイスの作成を支援するもので、Windows、Mac OS X、Linux、組み込みLinux、Androidなどをサポートする。
Qt 3D Studioは3Dユーザーインターフェイス(UI)構築のためのツールで、NVIDIAの「NVIDIA DRIVE Design Studio」をQtに対応させたもの。2月にプロジェクトを正式発表しており、今回の正式版リリースとなった。
Windows、Mac OS X、Linuxに対応するクロスプラットフォームの3Dエディタ「Qt 3D Studio Editor」、デザインをテストできる「Qt 3D Studio Viewer」で構成される。
Qt 3D Studio Editorは3Dインターフェイスを構築できるエディタで、Adobe SystemsのPhotoshopや、AutodeskのMaya、The FoundryのMODOといったツールからデザインをインポートすることもできる。
Qt 3D Studio Viewerは、リモート接続機能を使って作成したインターフェイスを表示しテストできるツール。デバイスでどのように変更が反映されるのかをリアルタイムで確認できるほか、Qt 3D Studioのシーンからイメージシーケンスを生成し、アニメーション化したり動画に組み込むこともできる。動画を生成してデザインプロセスで共有することなどもできるという。Android向けにViewerアプリケーションも公開した。
EditorとViewerはWindowsおよびMac OS X向けバイナリが提供されている。Linuxについてはソースコードのみの提供となっている。オープンソース版のライセンスはGPLv3(Qt 3D Studio EditorとRuntime)。
Androidに加え、組み込みLinux、INTEGRITY、QNXもデプロイターゲットとしてサポートする。将来iOSのサポートも予定しているとのことだ。
Qt Company
https://www.qt.io/