MariaDB、企業向けの「MariaDB Enterprise Server」を発表

 オープンソースのデータベースを開発するフィンランドMariaDBは2月26日(米国時間)、エンタープライズ向けサービス「MariaDB Enterprise Server」を発表した。

 MariaDBはオープンソースデータベースプロジェクト「MySQL」の開発者が、米OracleによるMySQL買収の後に立ち上げたプロジェクト。MariaDB Enterprise Serverは「平均的なコミュニティユーザー」とは異なるニーズを持つ企業向けの製品で、オンプレミスまたはクラウドでMariaDB Platformを使う顧客が対象となる。

 旧バージョンを利用する顧客が最新の機能に高速にアクセスできるのが特徴で、主要な機能がバックポートされているほか、新機能としてMariaDB Backupの強化、MariaDBクラスタ上の全データの暗号化などが加わり、プラグインで提供する監査機能でもより細かな設定が可能になるという。安全性、信頼性、安定性などに関する機能についても、すぐに利用できるように事前設定されているという。

 MariaDB Enterprise Serverは現在ベータプログラムとして提供されており、春に登場する次期MariaDB Platform最新版とともに「MariaDB Enterprise Server 10.4」を公開する。また、「MariaDB Enterprise Server 10.2」と同10.3も開発中という。

 MariaDBは、コミュニティ版の「MariaDB Community Server」の開発も継続するとしている。MariaDB Enterprise Serverは同社が開催中の年次イベント「Maria OpenWorks」で発表した。イベントでは、パブリッククラウドサービス「SkySQL」もベータとして発表された。

フィンランドMariaDB
https://mariadb.com/