「Dart 2.2」リリース、性能強化などが行われる
GoogleのDart開発チームは2月26日、プログラミング言語Dartの最新版となる「Dart 2.2 SDK」を公開した。
DartはGoogleが開発するWeb向けプログラミング言語。当初はJavaScriptの代替として開発された。クライアントに最適化されており、リッチなフレームワーク、柔軟なツールをもつ。Webに加えてモバイル(iOS、Android)向けに高品質のアプリを構築できるとしている。
Dart 2.2は、2018年11月に公開されたDart 2.1に続く最新版。FlutterアプリなどAOT(Ahead-of-time)コンパイル向けとしての強化を継続した。2.1では型チェックのオーバーヘッドを削減するなどの改善を加えたが、2.2ではさらにAOTコンパイルのネイティブコードの性能に着目して、静的な呼び出しのオーバーヘッド削減などの改善を加えた。この結果、15〜20%高速になったとしている。
コアライブラリでリテラルシンタックスがサポートするクラスを拡大し、これまでのListsとMapsから、Setsにも拡大した。これにより、Setsの初期化が簡単になった。Dart VM(Flutter)、dart2jsコンパイラ、dartdevcの3つに共通のCommon Front-End(CFE)も強化した。
DartはプロジェクトのWebサイトより入手できる。