「Git 2.21」リリース
Git開発チームは2月24日、バージョン管理システムGitの最新版「Git 2.21.0」を公開した。新しい日付フォーマットの導入、パフォーマンス改善などが特徴となる。
Git 2.21は、2018年12月に公開されたGit 2.20に続く最新版。
cURLライブラリでフェッチングとプッシュの際のHTTPバージョンを強制できる「http.version」環境変数が加わった。また、「fast-export」および「fast-import」で小規模な修正や機能強化が加わった。
新しい日付フォーマット「–date=human」を導入した。「x日前」のような「–date=relative」形式とは異なり、日時を正確に示すことができるうえ「–date=default」よりも読みやすいとしている。出力先に応じて自動でフォーマットを変更する「–date=auto:human」オプションも導入した。
リトルエンディアンでBOM付きのUTFを使ってエンコードするUTF-16LE-BOMがサポートされた。このほか、 「log –format」や「git instaweb」、「git diff –color-moved-ws」などのコマンドやオプションが強化されている。
性能面では、ループオブジェクトの存在を確認するコードパス向けの最適化が施されたほか、looseオブジェクトキャッシュをアップデートした。v2プロトコルのサポートを進め、「git bisect」のコードをCで書き直す作業も進めた。
多数の細かな強化やバグ修正も行われている。