「Git 2.19」リリース

 分散型バージョン管理システムGitの開発チームは9月10日、最新版となる「Git 2.19」を公開した。

 Git 2.19は、6月に公開されたGit 2.18に続く最新版。

 Gitのモジュールの実装にはPerlが多く使われているが、本バージョンではそれらのCでの書き直しが進められた。また、p4リポジトリとやりとりできる「git p4」サブコマンドででPython 3互換を強化した。

 あまり使われていないという「git show-index」コマンドが新しくなった。「git fast-import」コマンドも新しくなり、セキュリティを強化した。このほか、「git fsck」や「git diff –color-moved」など多数のコマンド強化されている。

 コミットのシーケンスを比較する「git range-diff」が加わった。順序、コミットメッセージ、変更されたコンテンツなどを比較できる。「git grep」を使った検索では、最初にマッチする列を示す「git grep –column」が加わった。VimユーザーはGitのアドオン「git-jump」を用意する。

 「git branch」のデフォルトの順番を設定できるコマンド”branch.sort”が加わった。このほかにも、ソートのオプションが複数加わっている。

 これらに加え、.gitmodulesにおける遠隔からコードを実行できる脆弱性の修正を始め、バグも多数修正された。なお、バージョン2.18で導入したGitのProtocol v2については、サポートするサーバーがまだ限られていると報告している。

Git
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