「Git 2.20」リリース
分散バージョン管理システムのGit開発チームは12月9日、最新バージョンとなる「Git 2.20.0」を公開した。さまざまな強化や変更が加わっている。
Gitは分散型バージョン管理システム。軽量・高速で小規模から大規模なプロジェクトまで幅広く対応し、効率性にもフォーカスした。Git 2.20は、9月に公開されたバージョン2.19に続く最新版。
大文字/小文字を区別しないファイルシステム上で「git clone」コマンドを実行する際に、大文字/小文字を区別しないことによってファイルの重複が発生する場合に警告を表示ようになった。
また、Gitコマンドの補完スクリプトを強化し、「git status」コマンド実行時に処理に時間がかかる場合進捗をプログレスバーで表示するようになった。「git grep」や「git send-email」、「git mergetool」なども強化された。「git push」や「git fetch」でアップデートの一貫性を判断するルールが一貫したものになった。
Windows版の最少要件がWindows Vistaになった。Windows版は、現在のディレクトリを見出す方法、DDLの読み込み方法などを改善したほか、コンフリクト解決ファイルでナノ秒フォーマットのタイムスタンプをサポートした。また、OpenSSLとScure Channel間の切り替えメカニズムが新しくなった。
性能を強化し、CIテストなど開発関連も強化した。「git submodule update」や「git rebase」、「git rebase -i」コマンドをCで書き直し、プロジェクトのフォローを試みるEditorConfigファイルも加わった。
このほか、多数のバグも修正されている。