サーバーレス実装モードを導入した「Next.js 8」が公開
Reactフレームワーク「Next.js」の開発チームは2月11日、最新のメジャーリリース版となる「Next.js 8」を公開した。サーバーレスモードなどの機能が加わっている。
Next.jsはJavaScriptライブラリ「React」と組み合わせて利用するWebアプリケーションフレームワークUIフレームワーク。米Zeitが開発し、オープンソースで公開している。ライセンスはMIT License。
Next.js 8は、2018年9月に公開したバージョン7系に続くメジャーリリースとなる。本バージョンではアプリケーションを「lambda」と呼ばれる小さい単位に分割することで信頼性やスケーラビリティの向上を図る「serverless(サーバーレス)」モードがサポートされた。設定ファイルでビルドターゲットとして「serverless」を指定することで有効になる。サーバーレスモードではページごとに依存関係の無い個別のスクリプトが生成されるようになる。
また、ビルド時のメモリ使用を大幅に削減した。webpackでビルドの性能とリソース使用効率の改善につながる機能を加えることで、性能に影響を与えることなくメモリの使用を16倍改善できるという。
ビルド時環境設定として、設定ファイル(next.config.js)で新しいキーとなるenvが加わった。ナビゲーションを高速化するためのルーターのプリフェッチ機能を改善、<script>の代わりに<link rel=”preload”>を使うように変更を加えたり、プリフェッチ開始の条件を変えることで、アプリケーションを開く際にオーバーヘッドが生まれるという副作用を解消する。
このほか、最初のペイロード容量を削減するなどHTMLのサイズが小型化されるなどの機能も加わっている。
Next.js
https://nextjs.org/