「React v16.8」が公開、React Hooksが導入される

 2月6日、ユーザーインターフェイス(UI)構築のためのJavaScriptライブラリ「React v16.8」が公開された。React Hooksのサポートが目玉となる。

 Reactは米Facebookが進めるUI構築のためのJavaScriptライブラリ。宣言的なビュー、コンポーネントベースなどの特徴を備え、既存のコードを書き換えることなくReactで新しい機能を追加するなどのこともできる。

 React 16.8は、2017年9月に登場した16系の最新安定版。2018年12月に登場したバージョン16.7に続くリリースとなる。

 最大の特徴はReact Hooksの導入。クラスを書くことなくReactの機能を利用できるもので、独自のHooksを構築して再利用可能なロジックをコンポーネント間で共有することもできるという。Hooksは段階的に導入する計画で、16.8ではReact DOM、React DOM Server、React Test Renderer、React Shallow Rendererで安定扱いとなった。ツール側では、ReactDevToolsでも利用できる。

 なお、Hooksは後方互換性のない変更ではなく、既存のクラスを削除する計画もないので、すぐにHooksを使う必要はないとしている。本リリースではHooksを試すためのAPIも用意した。React Nativeではバージョン0.59でHooksをサポートする。

 このほか、React DOM、React Test Rendererなどでも細かな強化が加わっている。

React
https://reactjs.org/