米Microsoft、オープンソースライセンス準拠の管理のためのOpenChain Projectに参加
フリー/オープンソース管理のためのプロセス推奨などを行うThe OpenChain Projectは2月6日(米国時間)、米Microsoftがプラチナ会員として参加したことを発表した。
The OpenChain ProjectはThe Linux Foundation傘下のプロジェクトで、ソフトウェアのサプライチェーンにおいて、オープンソースへのコンプライアンスを一貫性のあるものにするための活動を進めている。品質適合プログラムの中核要件を定義する「OpenChain Specification」、企業や組織が要件に適合していることを示す「OpenChain Conformance」、オープンソーストレーニングなどのための参考資料を提供する「OpenChain Curriculum」などが取り組みの柱となる。
MicrosoftはOpenChain参加の狙いについて、「オープンソースライセンスのコンプライアンスは信頼構築にあたって重要な部分を占める」とし、共同でコンプライアンスの標準を定義していきたいとしている。これによって「オープンソースのエコシステムとサプライチェーンにおける信頼の構築」につなげたいと続けている。
Microsoftはプラチナ会員になることでOpenChainのガバナンスボードにも参加できる。プラチナにはすでに米Adobe Systems、ARM Holdings、米Cisco Systems、Google、米Facebook、米Uberなど17社が名を連ねており、日立製作所、東芝、トヨタ自動車、ソニーなどの日本企業も参加している。
Microsoftは2016年、Linuxなどのフリー/オープンソースプロジェクトを支援する非営利団体The Linux Foundationにプラチナメンバーとして参加、The Linux Foundationの傘下にあるCloud Native Computing Foundationにも加入している。また2018年には、オープンソースソフトウェア開発のプラットフォームやソースコードホスティングを提供する米GitHubの買収も発表している。なお、GitHubはすでにプラチナメンバーとしてOpenChainに参加している。
The OpenChain Project
https://www.openchainproject.org/