米Microsoftが「Project Mu」を発表、同社のUEFIコアをオープンソースに
米Microsoftのデバイスチームは12月19日、同社の開発するUEFIをオープンソースで公開するプロジェクト「Project Mu」を発表した。
UEFI(Unified Extensible Firmware Interface)はOSの起動前に実行され、ハードウェアの初期化やOSの読み込みといった機能を提供するソフトウェア。Project MuはMicrosoftのUEFIコアをオープンソースで公開する取り組みとなる。
Project Muの下で、Microsoftのハードウェア「Surface」やHyper-Vプラットフォームの最新リリースなどが利用するUEFIをオープンソースで公開する。これにより、モダンなWindows PC向けのUEFI機能や、サービスとしてのファームウェア(Firmware as a Service)のコード構造や開発プロセスなどを得ることができるとしている。
Microsoftによると、サービスとしてのファームウェアをSurfaceで有効にしようとしたとき、オープンソースのUEFIリファレンス実装である「TianoCore」はさまざまな製品ラインに対して高速なサービスを提供するのに最適化されていないと判断したという。Project MuはTianoCoreを部分的に活用しながら、モダンなデバイス向けの強化などを加えたものとなる。
Project Muはコード構造や開発プロセスの他に、オンスクリーンキーボード、UEFI設定の安全な管理、ブート、BIOSメニューのサンプル、不要なレガシーコードを削除するセキュリティ対策(攻撃表面の削減)、UEFIの品質を分析・最適化するテストとツールなども含む。
Project Mu
https://microsoft.github.io/mu/