「Wine 4.1」リリース

 UNIX系OSでWindowsアプリケーションを動かすためのWindows API実装であるWine(Wine Is Not an Emulator)開発チームは2月4日、最新の開発版となる「Wine 4.1」公開を発表した。

 WineはPOSIX互換OS向けのWindows API実装。Windows APIコールをPOSIXコールに変換するという手法を取るため、性能を損なうことなくWindowsアプリケーションを実行できるとしている。

 Wine 4.1は、1月に公開されたメジャーリリース「Wine 4.0」に続くリリース。開発版となり、約1年後に公開予定の次期メジャーリリース「Wine 5.0」に向けた機能が加わっている。

 低レベルの同期の仕組みであるWindows NTカーネルスピンロックのサポートが加わった。CPU情報のレポートの精度を改善し、IDLコンパイラでのコンテキスト処理も修正した。

 DirectWriteにおいてグリフの位置調整を強化した。macOSでのプリローダーを修正した。合計で30のバグ修正も施されている。

 Wine 4.1はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Wine
https://www.winehq.org/