「Wine 3.12」公開、細かいバグ修正や機能強化が行われる

 Wine開発チームは7月9日、最新の開発版となる「Wine 3.12」を公開した。プロジェクトのWebサイトより入手できる。

 Wine(Wine Is Not an Emulator)は、Windows向けに書かれたアプリケーションをLinux、macOS、BSD系などPOSIX準拠OSで動かすための互換レイヤー。Windows APIコールをPOSIXコールに変換して実行するため、エミュレータと比較して性能に与える影響が少ないとしている。

 2018年1月に公開されたWine 3系の最新の開発版。6月のバージョン3.11に続くリリースとなる。なお、安定版は6月後半に公開された3.0.2。

 UnicodeデータがUnicode 11.0.0にアップデートされた。インターネットコントロールパネルにプロキシ設定ダイアログが加わった。Wingdingsフォントを強化した。

 Windows NTベースのOS状のコマンドラインインタープリタCmd.exeのシンタックスの修正をはじめ、バグも修正した。

Wine
https://www.winehq.org/