Node.jsの最新開発版「Node v11.8」リリース

 Node.js開発チームは1月25日、最新版となる「Node.js 11.8.0(Current)」公開を発表した。

 Node.jsはGoogleが開発するJavaScript実行エンジン「V8」をベースとするJavaScript実行環境。一般ユーザー向けの長期サポート版(LTS)と最新の機能を盛り込んだ最新版(Current)があり、「Node.js 11.8.0は2018年に公開された最新版Node.js 11系の最新バージョンとなる。LTSは2018年12月末に公開した10.15。

 イベントでは、処理されていない引数付きのerrorイベントで、.toString()ではなくutil.inspect()を呼び出すことでインスペクションが可能となった。child_processではmaxBufferオプションが設定されていた場合でその値を上回る出力が発生した場合の挙動が、出力すべてを無効にするのではなくmaxBufferオプションで指定した分に収まるよう出力の一部を切り捨てるように変更された。

 workerスレッドでprocess.umask()をリードオンリーの機能として利用できるようになった。また、Node.jsコマンドラインオプションをサポートするサブセットのexecArgvオプションが加わり、WorkerがメインスレッドのexecArgvの代わりに独自のフラグを立てられるようになった。

 ネイティブモジュール向けのAPIであるNode.js API(N-API)で、napi_threadsafe_functionが安定扱いとなった。プロセスのステートを取得する診断のためのAPIがprocess.reportとして安定扱いとなった。

 このほかlibuvがバージョン1.25に、ESLintが5.12.1にアップグレードされた。バグの修正や細かな機能強化も加わっている。

Node.js
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