UEFIをサポートした「DragonFly BSD 4.8」リリース

 DragonFly BSDプロジェクトは3月27日、BSD系OSの最新安定版「DragonFly BSD 4.8」を発表した。インストーラーでUEFIをサポートするなどの機能強化が加わっている。

 DragonFly BSDはBSD系のUNIX OSで、ビルトインのミラーリング機能や履歴管理機能を備えた「HAMMER」ファイルシステムや仮想カーネル機能などを特徴とする。

 DragonFly BSD 4.6は、2014年11月に公開したDragonFly BSD 4系の最新安定版となる。4系では2016年8月にバージョン4.6が公開されており、それに続くものとなる。

 新たにインストーラーでEFI(UEFI)がサポートされた。UEFIサポートをメインストリームのブート環境として利用するためにユーザーランドのユーティリティやカーネルを調整しており、/bootファイルシステムはGPTスライスまたはGPTスライス内のDragonFlyディスクラベルに置かれる。

 また、eMMCストレージをブートデバイスとして利用できるようになった。SMPと親和性があり高性能なNVMe SSDドライバーもサポートする。カーネルの性能も改善した。キャッシュラインのローカライズなどの強化を図ることにより、マルチコアまたはマルチソケットシステム上でのビルドの性能が約5%改善するという。

 i915ドライバーをアップデートするなど、グラフィックのサポートも改善した。BroadwellとSkylakeプロセッサを搭載したシステムで改善を実感できるとしている。

DragonFly BSD
https://www.dragonflybsd.org/