「Kubernetes 1.13」リリース、ストレージインターフェイスや管理ツールkubeadmがGAに

 Kubernetes開発チームは12月3日、コンテナクラスタ管理ソフトウェア「Kubernetes 1.13」を公開した。

 Kubernetes 1.13は、2018年に入ってから4回目のリリースとなる。10月半ばにバージョン1.12を公開以来、最短でのリリースとなった。

 本バージョンでは安定性と拡張性にフォーカスし、ストレージとクラスタライフサイクルの2つの分野で3つの機能が正式(GA)扱いとなった。まず、Kubernetesクラスタの構築を自動化するツールである「kubeadm」がGAとなった。kubeadmはKubernetesクラスタに必要なコンポーネントのインストールや設定を自動化するツールで、プロダクション環境向けのクラスタ環境を構築できる。

 バージョン1.12ではベータ扱いだった、クラスタにストレージを提供するフレームワークであるContainer Storage Interface(CSI)もGAとなった。同時にCSIの仕様もバージョン1.0となっている。外部ストレージプロバイダはこれを利用してコアのコードを扱うことなくKubernetesと相互運用性のあるプラグインを作成できるという。

 Kubernetesクラスタ内で稼動するDNSサーバーとして、CoreDNSがデフォルトとなった。すでにCoreDNSはGA扱いだったが、Kubernetes 1.13以降ではデフォルトかつ推奨されるDNSサーバーとなる。従来デフォルトだったKubeDNSは今後サポートが継続されるものの、CoreDNSへの移行が勧められている。

 このほか、外部のデバイスモニタリングプラグインのサポート、Kubelet Device Plugin RegistrationやKubectl Diffが安定扱いになるなどの機能も加わっている。

 Kubernetes 1.13はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Kubernetes
https://kubernetes.io/