Kubernetesと連携するサービスメッシュ化技術「Istio 1.0」リリース

 オープンソースのマイクロサービス接続管理「Istio」の開発チームは7月31日、初の正式版となる「Istio 1.0」の公開を発表した。

 Istioはマイクロサービスの接続、管理などの機能を持つプラットフォームで、コンテナオーケストレーション「Kubernetes」と連携させてメッシュ化ができる。Google、IBM、Lyftなどが立ち上げ、Kubernetesを擁するCloud Native Computing Foundation(CNCF)のプロジェクトとして開発が進んでいる。

 複数のKubernetesクラスタを単一のメッシュに加えられるようになった(ベータ扱い)。一貫性のあるポリシー実施により、クロスクラスタのやりとりができるとしている。

 サーバーとクライアントの相互認証標準であるMutual TLSを、サービスのクライアントをアップデートすることなくロールアウトできるようになった。

 メッシュ内でのトラフィックのフローを細かに調整できるNetworking APIがベータとなった。また、アプリケーションコードとインフラバックエンドとの間の仲介レイヤーとなるMixerも強化し、out-of-processアダプタを開発できるようになった。今後のリリースでは、Mixerを拡張するデフォルトの方法になるという。

 この他、サービスへのアクセスを制御する認証ポリシー、全体の性能なども強化されている。

Istio
https://istio.io/