「Qt Creator 4.6」公開、C++サポートを強化
Qt Companyは3月28日、統合開発環境(IDE)「Qt Creator 4.6.0」を公開した。C++17対応の強化などが特徴となる。
Qt CreatorはC++やJavaScript、QML向けの統合開発環境。WindowsやmacOS、Linuxなどさまざまなプラットフォームに対応し、シンタックスハイライトや自動入力補完を備えるエディタ、デバッガ、統合GUIレイアウト、フォームデザイナーなどの機能を含む。ライセンスはLGPLv3。
Qt Creator 4.6は、2017年12月に公開されたバージョン4.5に続く最新版。コンパイラとして利用しているClangをバージョン3.9から5に移行させることで、C++17対応を強化した。ClangCodeModelプラグインはデフォルトでは有効となっていないため、利用にはこれを有効にする必要がある。C++エディタではClang-TidyとClazyの警告が診断メッセージに統合された。こちらも、オプションからC++を選択して有効にする必要がある。
Clang code modelを有効にしている場合、シンボルのツールチップでもClangの情報が表示される。また、関数定義のハイライトを別途加え、WindowsでClang処理中のヘッダファイル保存に関連した不具合も修正した。
ナビゲーションでは、Locatorにブックマークやファイル名、ノートなどを対象とした3種類のフィルタが加わった。バージョン4.5で開始したFile Systemナビゲーションペインの強化も継続し、ファイルパスのパンくずリストが上部に表示されるようになった。コンテキストメニューでファイルの追加、削除、名称変更などの操作を行えるようになった。
このほか、モデルエディタも大幅に強化されている。
Qt Company
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