任意のinitシステムを選択できる「Devuan GNU+Linux 2.0」リリース
Devuanプロジェクトは6月6日、特定のinitシステムに依存しないという特徴を持つLinuxディストリビューション「Devuan GNU+Linux 2.0 ASCII Stable」を公開した。
Devuan GNU+LinuxはDebianのsystemd採用に反発してフォークしたプロジェクト。特定のinitシステムに依存せず、ユーザーは好きなinitシステムを選択して利用できるLinuxディストリビューションを開発する。
Devuan 2.0 ASCIIは、2017年5月に公開されたバージョン1(Jessie)に続くメジャーリリース。Linuxカーネルは4.9で現行安定版のDebian Stretchをベースとする。バージョン1がDebian 7(Wheezy)/Debian 8 (Jessie)からのアップグレードパスを提供していたのに対し、Devuan ASCIIではDevuan JessieとDebian 9(Stretch)ユーザーもアップグレードが可能としている。
arm64/armd64、armel、armhf、i386をサポート、デスクトップライブイメージ(推奨)のほか、CDROM、DVD、ミニマルライブ、仮想版(vagrant、qemu、vbox)などを用意する。
インストーラーISOではデスクトップ環境としてXfce(デフォルト)、KDE、MATE、Cinnamon、LXQtなどをサポートする。エクスパートインストールモードでは、initシステムとしてsysVinitまたはOpenRCから選択できる。
バージョン2の公開によりDevuan開発者は今後、開発コード「Beowulf」のバージョン3の開発に注力する。テスト用のインストーラは間もなく公開するとしている。
Devuan
https://devuan.org/