Microsoft、「Xamarin SDK」をMITライセンスでオープンソース化
米MicrosoftのXamarinチームは4月27日、Xamarin SDKs for Android/iOS/Macをオープンソースにし、.NET Foundationに寄贈することを発表した。ライセンスはMonoと同じくMIT Licenseを採用する。合わせて、「Open.Xamarin.com」としてオープンソース専用ポータルも開設した。
Microsoftは2月にXamarin買収を発表、取引を3月に完了しており、4月初めにXamarin SDKをオープンソースとしてコードを開示する計画を明らかにしていた。今回のオープンソース化と.NET Foundation寄贈は、Xamarinチームは米国で開催した年次イベント「Xamarin Evolve」で発表された。
XamarinのMiguel de Icaza氏によると、Xamarin SDKのAndroid向けおよびMac向け、iOS向けバージョンをMIT Licenseで公開するという。これにはiOSとAndroid向けのMonoランタイムのポート、iOS、Android、Mac向けのネイティブAPIバインディング、基本的なコマンドラインビルドツール、クロスプラットフォームのUIフレームワークである「Xamarin.Forms」が含まれるという。開発者はXamarinを利用して、C#とF#でネイティブアプリを構築できるとしている。
イベントではまたXamarin.Formsの強化として、事前にデザインされたUI要素にアクセスできるThemes、既存のクラウドデータソースからデータを表示するDataPagesなどの新しい機能も発表している。
合わせて開設したOpen.Xamarin.comは、Xamarinの各技術についての説明、貢献の方法、開発者コミュニティなどの情報を得られるポータルサイト。
このほかにも、Microsoftが4月より「Visual Studio」に含むXamarinで、Mac上のiOS Simulatorで動くアプリとのやりとりを行う「iOS Simulator Remoting」をはじめ、「iOS USB Remoting」などの機能を加えることも発表された。また、「Xamarin Studio 6」のリリース候補(RC)版も発表、Mac上でのC#を利用したクロスプラットフォーム型モバイルアプリの開発を容易にするという。
Xamarin
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