「TypeScript 2.9」リリース

 米Microsoftは5月31日、JavaScriptをベースに拡張を加えたプログラミング言語「TypeScript 2.9」を公開した。

 TypeScriptはJavaScriptと互換性のあるプログラミング言語で、JavaScriptが持たない静的型付け機能の追加や文法の拡張が行われているのが特徴。

 TypeScript 2.9は、4月に公開されたTypeScript 2.8に続く最新版となる。インポートパスを最新のものにしたままファイル名を変更できるようになった。また、宣言を新しいファイルに移動できるようになった。

 宣言が使われていない時のエラーを示す2種類のフラグ「–noUnusedLocals」と「–noUnusedParameters」に加えて、使われていない定義をを知らせる機能が加わった。

 プロパティをgetter/setterに変換できるようになった。ECMAScriptで提案されているimport(…) と同じように、モジュールの型を参照するimport(…)型シンタックスを導入した。

 「–pretty」オプションがデフォルトで有効になった。JSONインポートを強化し、インプットファイルとしてインポートできるようになり、型がつくようになった。後方互換性のない変更となる。

 このほかにもkeyof演算子で記号や数字などを扱えるようになり、タグ付きテンプレートリテラルも強化するなど、細かな強化が加わっている。

TypeScript
https://www.typescriptlang.org/