米Microsoft、「TypeScript 2.6」を公開
米Microsoftは10月31日、JavaScriptを拡張したプログラミング言語「TypeScript 2.6」をリリースした。
TypeScriptはオプション型、クラス、モジュールなどの機能をJavaScriptに追加したもので、作成したコードはJavaScriptにコンパイルして一般的なWebブラウザやOSで実行できる。
TypeScript 2.6は8月末に公開されたバージョン2.5に続く最新版。新たなフラグとして関数の型パラメータのチェックを行う際の挙動を変更する「–strictFunctionTypes」が加わった。また、このフラグを指定すると、暗黙的に「–strict」フラグが指定されたことになる。そのほか、新たに13の言語(日本語含む)での診断メッセージが含まれており、「–locale」フラグを指定することでローカライズされたメッセージが表示されるようになった。
「–watch」モードの挙動がより高速になり、変更が影響すると思われるファイルセットを識別するようになり、モジュールのコンパイルがよりインクリメンタルになった。また、「//@ts-ignore」でエラー制御の軽量なコメントが可能になった。
タグ付きのテンプレートリテラルのキャッシュをサポートした。全てのプロジェクトファイルのexportされている要素がグローバルのコンパイルリストに入り、Quick Fixも「@Types」からのインストールなど強化が加わった。「–noUnusedLocals」および「–noUnusedParameters」フラグの実装が新しくなり、ライトオンリーの参照が未使用としてフラグされるようになった。
TypeScriptはNuGet、npm経由で入手できるほか、Visual Studio 2015/2017経由でも利用できる。
TypeScript
https://www.typescriptlang.org/