Mozilla、「Firefox 60」を公開
Mozillaは5月9日、オープンソースのWebブラウザ「Firefox 60.0」をリリースした。法人向けにサポート期間を延長するエンタープライズ版「Firefox Quantum for Enterprise」も合わせて公開となった。
Firefox 60は、3月に公開したバージョン59に続く最新版。また、同時に公開されたエンタープライズ向けのESR(Extended Support Release)は、2017年3月に公開したバージョン52以来のリリースとなる。企業はESRまたはRR(Rapid Release)から選択できる。
新しいポリシーエンジンを導入、エンタープライズ環境でのカスタマイズが可能になった。Windows Group PolicyまたはJSONファイルを使ってカスタマイズできるという。
新規タブとホーム画面のカスタマイズを強化した。ワイド画面で利用する場合、表示されるコンテンツの数が増え、ページ上のセクションとコンテンツの再配置のオプションも増えた。ハイライトセクションでPocketに保存したWebサイトも表示されるようになった。
Web Authentication APIをサポートした。Firefox内でUSBトークンを使ってWebサイトにログインできるようになる。
クッキーとストレージ制限が分かりやすくなり、ファーストパーティ/サードパーティのクッキー管理を強化した。ブラウザUIのレンダリングにQuantum CSS(Stylo)を適用した。
プライバシーでは、動画録音が無効になるとカメラとカメラの照明をオフにし、録音が再開されるとオンにするようになった。
Linux向けでは、WebRTCオーディオの性能と再生を改善したほか、ブラウザ上部にあるバー内のページタイトルを表示/隠すことができるようになった。
Android版でも、Quantum CSSの実装により、ページのレンダリングが高速になるなどの強化が加わっている。