Googleが画像フォーマット「WebP」向けライブラリ「libwebp 1.0.0」をリリース

 Googleが4月2日、オープンな画像フォーマット「WebP」向けライブラリ「libwebp 1.0.0」をリリースした。WebPはファイル容量を小さくすることでWebを高速にするという目的で開発された画像圧縮技術。

 WebPはWeb向けの画像フォーマットで、ロスレスおよび不可逆圧縮の両方に対応する。拡張子は「.webp」。不可逆圧縮では、VP8動画コーデックが動画のキーフレームを圧縮するのと同じ手法で、プレディクティブ(予測)コーディングを使って画像をエンコードする。ロスレス圧縮ではPNGと比較して26%小さく、不可逆圧縮ではJPEGより25~34%小さいとしている。

 WebPファイルはVP8とVP8L画像データ、RIFFベースのコンテナで構成される。すでにGoogle ChromeやOperaブラウザ、さまざまなツールやソフトウェアライブラリでネイティブにサポートされている。

 libwebpではWebP仕様のリファレンス実装で軽量のエンコード/デコードライブラリに加え、WebPフォーマットへの変換などを行えるコマンドラインツールcwebp/dwebp、WebPイメージの閲覧やmux、アニメーション作成のためのツールを備える。

 本バージョンはこれまでのバージョンとバイナリ互換があるとのことで、フォーマットとAPIが安定していることから1.0として公開したという。不可逆圧縮などが強化されツールもアップデートされている。libwebp 1.0はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

WebP
https://developers.google.com/speed/webp/

libwebp
https://github.com/webmproject/libwebp