JavaScriptフレームワーク「Ember.js 3.1」リリース

 WebアプリケーションフレームワークびEmberプロジェクトは4月13日、最新版となる「Ember.js 3.1.0」を公開した。

 EmberはコアフレームワークのEmber.jsやデータ永続化のためのライブラリであるEmber Data、Ember.jsアプリケーションの管理とパッケージのためのコマンドラインインターフェイスEmber CLIで構成されるJavaScriptフレームワーク。MVCを利用した生産性の高さ、高速さなどが特徴だという。

 Ember 3.1は、2月に公開されたEmber 3.0の初のポイントリリースとなる。HandlebarsテンプレートからDOMを構築するためのレンダリング実装Glimmer VMが新しくなっている。

 今まではプロパティにアクセスするためにsetとgetを利用してきたが、ネイティブのES5 getterを利用してプロパティの値を読むこむことができるようになった。オブジェクトでunknownPropertyを使っている場合など、getを利用しなければアクセスできないこともあるという。

 また、互換性を損なう変更があるときのアドオン@ember/optional-featuresが導入された。Emberでの変更を有効/無効にできるコマンドラインインターフェイスを提供するもので、Application Template WrapperとTemplate-only Glimmer Componentsの2つのオプションが加わった。@ember/optional-featuresは、NPM依存性としてインストール時にオプトインできる。

 このほか、2.3で導入したコンテキストコンポーネントも強化した。一方で、array.get(‘@each’)の呼び出しなど一部機能が非推奨となった。

 Ember Data、Ember CLIもそれぞれバージョン3.1となり、機能が強化された。

Ember
https://www.emberjs.com/