The Khronos Group、「Vulkan 1.1」を公開
標準化団体The Khronos Groupは3月7日(米国時間)、グラフィックAPI仕様「Vulkan 1.1」を発表した。サブグループオペレーションなどの機能が加わっている。
Vulkanはさまざまなプラットフォームで利用できる3Dグラフィックおよび数値演算API。CPUとGPUの演算リソースを組み合わせて効率的に利用することを目指している。
Vulkan 1.1は、2016年2月に発表されたVulkan 1.0に続くポイントリリース。新機能として、サブグループオペレーションを導入した。GPU上で動くタスクのセットで、並行シェーダ呼び出しが可能になる。
また、セキュアなコンテンツ再生のためにレンダリングのためのリソースに制限を設けることができる機能が加わった。
これらに加え、1.0公開以来開発された拡張機能をコアに取り込んだ。複数のイメージビューの同時レンダリング、単一システムでの複数のGPUしよう、クロスプロセスAPI相互運用性などがある。
仕様公開に合わせてVulkan 1.1の準拠テストもオープンソースとして公開、AMD、Arm、Imagiination、Intel、Nvidia、Qualcommらはすでに1.1仕様に準拠するドライバーを実装していると報告している。
Khronos Groupは同日、VulkanとOpenCLが使用する中間表現「SPIR(Standard Portable Intermediate Representation)-V 1.3」の仕様も公開している。