JVM向けプログラミング言語「Kotlin 1.2.30」リリース
Java仮想マシン上で動作するコードを出力するプログラミング言語「Kotlin」開発チームは3月1日、最新版となる「Kotlin 1.2.30」を公開した。バグ修正が中心だが、新しい機能も加わっている。
Kotlinは静的型付けのオブジェクト指向プログラミング言語で、チェコJetBrainsが開発、2012年にオープンソース化された。現在もJetBrainsは開発プロジェクトに出資している。
Kotlin 1.2.30は2017年11月に公開したKotlin 1.2系の最新版。Android Studio 3.0、JetBrainsのIntelliJ Ideaと互換がある。
ラムダ式向けのsuspend修飾子を模倣する新しい宣言が標準ライブラリに加わった。関数リテラルを関数サスペンド型の値に入れるもので、関数のサスペンドとして使うことができる。
実験扱いのマルチプラットフォームプロジェクトで、Androidプラットフォームモジュールのサポートが加わった。Gradleビルドスクリプトの対応するプラグインに適用でき、共通モジュールの共有コードを使うことができるという。
IntelliJ IDEA のプラグインも強化し、新しいインスペクションが加わった。バグを修正し、パフォーマンスも改善するという。
kotlin.testではTestNGテストフレームワークのサポートが加わった。また、Kotlinコンパイラのバグを修正し、安定性と性能を改善した。
Kotlin 1.2.30はプロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはApache License 2。
Kotlin
https://kotlinlang.org/