Springアプリケーションフレームワーク「Spring Boot 2.0」GAが公開

 Springは3月1日、Javaアプリケーションフレームワーク「Spring Framework」をベースとしたアプリケーション構築ツール「Spring Boot 2.0」を一般公開(GA)にした。4年ぶりのメジャーリリースとなり、Java 9、Kotlinのサポートなど、多数の機能が加わっている。

 Spring Bootは、運用環境向けのSpringベースのスタンドアロンアプリケーションを作成できるフレームワーク。SpringはDell Technologies傘下のPivotal Softwareのプロジェクトとなっている。

 Spring Boot 2.0は、2014年4月に公開したSpring Boot 1.0に続くメジャーリリース。1年半の開発期間を費やし、215人から6800件以上のコミットがあったという。

 2017年秋にリリースされたJava 9に対応する「Spring Framework 5.0」をサポートした。最小要件であるJava 8に加え、Java 9をサポートすることになる。

 Java仮想マシンを利用するプログラミング言語「Kotlin 1.2」のサポートも加わった。runapplicationを利用してSpring Bootアプリケーションを動かすことができる。

 Spring WebFlux/WebFlux.fnを利用してリアクティブプログラミングが可能で、Spring Bootが組み込むTomcatとJetty、UndertowでHTTP/2を利用できるようになった。WebFluxがServlet APIに依存しなくなったことで、Nettyの組み込みも可能になった。

 自動設定を強化し、Quartz Schedulerでも利用できるようになった。Spring MVC、WebFlux、Jerseyをサポートした新しいアクチュエーターアーキテクチャも導入した。

 独自のメトリクスAPIのバンドルがなくなり、アプリケーションモニタリング用途ではmicrometer.ioを利用するようになった。

 このほか多数の機能が加わっている。

Spring Boot
https://projects.spring.io/spring-boot/