「Rust 1.24」リリース、コード整形ツール「rustfmt」をプレビュー導入

 Mozillaのプログラミング言語「Rust」開発チームは2月15日、最新版となる「Rust 1.24」をリリースした。Rustコードのフォーマットツールrustfmtのプレビュー版などが加わった。

 Rust 1.24は、1月に公開したバージョン1.23に続く最新版。Rustコードを標準スタイルにリフォーマットするrustfmtのプレビュー版が導入された。スタイルガイドラインに沿ったコードの整形ができるもので、「rustup component add」コマンドで入手できる。

 インクリメンタルコンパイル機能がデフォルトで有効となった。前回のコンパイルから変更された部分のみをコンパイルする機能で、ビルドの高速化が期待できる。2016年秋から開発が進められていた。

 並列にコード生成を行う「codegen-units」設定が安定扱いとなり、デフォルトで16に設定された。並列処理によりビルドの速度は改善するが、出力されたバイナリの実行速度は少し遅くなるとしている。スピードを最大限にしたい場合は、1に設定することを推奨している。

 このほか、未定義動作の処理の改善や、ライブラリではRefCell::replaceなど3種類のAPIが安定扱いとなるなど、安定性を強化した。

Rust
https://www.rust-lang.org/