KDEの新プロジェクト「Elisa Music Player」が早期版をリリース

 オープンソースの音楽プレイヤー「Elisa」の開発チームは12月9日、早期版「Elisa 0.0.80」を公開した。バージョン0.1に向けたアルファリリースとなり、未完成の機能も多い。

 Elisaはシンプルさ、使いやすさを主眼に置いた音楽プレイヤー。KDE Projectの一部で、4月にイニシアティブが発表された。ユーザーインターフェイスはQtを使って作成されており、ファイルインデックス技術にKDE Balooを、メモリデータベースにSQLiteを用いた。容易な設定、きちんと使えるオフラインモードなどの開発目標を掲げており、Linux Plasma WorkspaceなどのLinuxデスクトップ環境、Android、Windowsをターゲットとする。

 アルバム、アーティスト、トラック別に音楽のブラウジング、プレイリストの作成などができ、音楽は個人用のインデクサ、またはBalooを使ったインデクサでインデックスされる。

 ソースコードはKDEのダウンロードページより入手できる。KDEはflatpakとWindowsビルドを提供する予定で、WindowsビルドはCraftを使うとしている。Fedora向けのバイナリも用意する。

 UPnPサポート、Balooのライブリフレッシュなどはまだ完成していない。今後もKDE開発者によるレビューが完了するまでアルファ版のリリースを続けるとしている。

Elisa
https://community.kde.org/Elisa