「Classic Shell」プロジェクトが開発終了を発表、オープンソース化

 Windowsのスタートメニューを再現できる「Classic Shell」開発チームは12月3日、開発の打ち切りとMIT Licenseでのソースコード公開を行うことを明らかにした。

 Classic ShellはWindows Vista/7/8/8.1にスタートメニューやExplorer向けツールバーなどを加えるプロジェクト。Windows 95から7までを模した「Classic」および「2 Columns」、「Windows 7」という3種類のスタートメニューや、「Windows Explorer」のプラグインとして利用できる「Classic Explorer」、Internet Explorerのプラグイン「Classic IE」などが含まれる。これにより、Windows 7以降でWindows XPやVista、7風のユーザーインターフェイスを実現できる。

 Classic Shellは2009年にIvo Beltchev氏が余暇を利用したプロジェクトとして開始したもの。現在ではプロジェクトの貢献者も増え利用者も多かったが、時間が取れなくなったこと、Windows 10のアップデートが頻繁に行われ、それに対応させるためのメンテナンスに時間がかかること、Microsoftが公開するWindowsの最新版がかつてのWin32プログラミグモデルから乖離して来たことの3つを理由に、プロジェクトを打ち切ることにしたという。8月に公開したバージョン4.3.1が最終版となる。

 Classic ShellはWindows 7/8/8.1/10及びWindows Server 2008 R2/2012/2012 R2/2016に対応する(32ビットと64ビットに対応)。また、終了にあたってソースコードのMIT Licenseでの公開も行われた。

Classic Shell
http://www.classicshell.net/