PHPフレームワーク「Symfony 4」リリース、自動化とマイクロ化を進める

 PHPフレームワーク「Symfony」開発チームは11月30日、最新メジャーリリースとなる「Symfony 4」をリリースした。2年ぶりのメジャーアップデートとなり、開発者の体験を全く新しいものにするとしている。

 SymfonyはPHP向けのアプリケーションフレームワークで、30種類以上の再利用可能なPHPコンポーネントから構成されている。。プロジェクトは仏SensioLabsの支援を受けている。

 Symfony 4は2015年12月に公開されたバージョン3に続くメジャーリリース。容易さ、自動化、マイクロ化を進め、開発体験を全く新しいものにするという。

 自動化では、パッケージインストールを自動化する「Symfony Flex」を導入した。Symfonyアプリケーションを管理する新しい方法で、外部パッケージをSymfonyアプリケーションに統合する際の自動インストラクション「Symfony Recipes」を土台としている。

 バージョン3.3で導入したDIコンテナでは、設定を自動化してより高速な開発を実現するための機能どが導入された。設定ファイルのservices.yamlでは「_defaults」や「autowire」、「autoconfigure」といった自動化のための設定項目が用意されており、これらを使ってさまざまな処理を自動化できる。

 重要ではない依存性を削除したり、最適化を進めるなどしてマイクロ化も進めた。Symfony 4ベースのアプリケーションはマイクロカーネルをベースとしており、Symphony 3と比較してコードとファイルの量が70%小さいという。DIコンテナを始め、様々な部分の最適化を通じて性能も改善した。

 Symfony 4はプロジェクトのWebサイトより入手できる。後方互換性もあり、まずは3.4にアップグレードしてから4にアップグレードすることを推奨している。

Symfony
http://symfony.com/