Apple、「CUPS」のライセンスをGPLv2からApache License 2へ変更

 UNIX系OS向けの印刷・プリンタ管理システム「CUPS」の開発チームは11月7日、ライセンスをGPLv2からApache License 2に変更することを発表した。新しいライセンスは、次期版となるバージョン2.3から採用する。

 CUPS(Common Unix Printing System)は、Internet Printing Protocol(IPP)標準に基づくオープンソースの印刷・プリンタ管理システム。Cで実装されており、プリントサーバー機能を備える。1999年に初版がリリースされており、2007年にAppleがソースコードの権利を買収するとともにオリジナルの開発者を雇用した。Appleによる買収後もオープンソースのまま開発は進められており、Mac OS XやUNIX系OSで利用できる。

 最新版は11月1日に公開された2.2.6。Apache License 2.0は許容的ライセンスに分類され、GPLよりも寛容なライセンスとなる。

 Appleは貢献者に対し、共同の著作権「Apple Contributor Agreement」に合意することを求めている。これに合意することで、Appleに対し永続的、取り消し不能、非排他的、無料、ロイヤリティフリー、無制限の権利を承諾する、としている。

CUPS
https://www.cups.org/index.html